占いについて

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*占いにできること/できないこと

占いというのは、統計学でもなければ、特別な能力で真理を伝えるものでもなく、
あくまで、自分との対話と、自然との調和を深く促してくれるアート(=術)である。
それが現在のところの、私の占いに対する基本スタンスです。

特に、私が占いをする際に用いる占星術は、ヒトの意識や心、人生の流れと、
地球や太陽系などの星々との間に展開されている複雑な連関関係を象徴的(多義的)に解読し、
それを表現しようという一つの営みであり、そんな営みを通じ、
相対するヒトの心の琴線に触れるテーマや感情、イメージ世界などを描き出し、
その都度、確認していくための技法です。

従って、未来に起こる出来事を具体的かつ正確に予測・描写することは、
私の占いにはできませんし、また精神疾患等の治療を行うこともできません。

ただ、占いを通じ、真剣に自分と向き合っていくプロセスの中で、
ふだん当然のこととして生きている自分の考え方の癖のようなものが
ふいにほぐれ出し、日頃から「それは主観に過ぎない」という言い方で
ブレーキをかけてきた本心のようなものが、すっと浮かび上がって、
自分のなかで目を覚ます、ということは自然と起きてしまうことですし、
そういう時は、うまくいった、占ってよかったと思える瞬間でもあります。

同じことをすこし違う言い方でいえば、
蛇が古皮を脱ぎ捨てるように、ヒトを解き放つためのスイングバイとしての
月、星、天文、そして占星術。それが占いの役割、真骨頂である。
こうした確信のもと、私は占い師としての活動を行っています。

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*鑑定の流れ

 

実際の鑑定では、下記のような流れで占いをさせて頂きます。

【1】現状の確認
まず改めてご相談内容について、じっくりと聞かせて頂きます。その上で、占星術の
ホロスコープ(天体配置図)や作成したバイオリズムなど見ていただきながら、
ご相談内容に合わせて、資質、傾向、運気など、様々な角度から「現状」を確認していきます。

【2】糸口を探す
この際、”サビアンシンボル”という12星座をさらに細分化し、1度ずつに詩のような
含みを持たせた象徴も併せて解読していくことで、深く広がりのあるイメージ世界を紡ぎ、
それらを時系列にオーバーラップさせていくことで、悩みの「糸口」を探っていきます。

【3】心を整える
イメージ世界をともに紡いだり、関連の深い出来事等を想起してもらった上で、
ただ結果や意見を伝えて終わるのではなく、できるだけ相談に来られた方が、
「心が整う」プロセスへ入るまでお付き合いさせて頂いた所で、終了となります。

※相談内容によっては、ホラリーという方法(易に近いもの)で、これからの展開や結果の展望を見させていただくこともあります。

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*どんな相談が多いか

・仕事(転職のタイミング、どういう仕事に向いているかなど)
・恋愛・結婚(タイプ診断、相性診断、タイミングなど)

おそらく一般的には上記のような相談が多いのではないかと思います。
占星術は生まれもった資質や傾向がどんなものか、
そしていかなるタイミングでそれが引き出されるのか、
といったことを見ていくのには向いていますから、
私のところでも適職診断や相性などについてのご相談は少なくありません。

とはいえ、それは入り口の話であって、話を掘り下げていけば、
仕事や転職のご相談が家庭との折り合いや両立、あるいはパートナー
との問題につながっていったり、結婚や恋愛についてのご相談が
一転して両親との関係に結びついていくケースも多いです。

相談内容が途中で変わることは、決して珍しくないんです。
こうした複雑な絡み合いをうまく整理していくことにも、占星術は強みを発揮します。

また、いま特に悩んではいないけど、全体的な流れやテーマを見てほしい、
なんとなくきてみた(笑)と言って来られる方もおります(というか最近一番多いです)ので、
まずはどんなことでもご相談いただければと思います。